座りすぎの健康リスクが日本で指摘され始めています。
長時間労働が問題視されている日本では「座りすぎ」の対象となる人が多く、日本人は世界一、座りすぎているとも言われています。
世界中では、年間約320万人の死亡原因になっている、と推測されているほどです。
イギリスでは、世界一早く、2011年に座りすぎのガイドラインを作成しており、継続して「就業時間中に少なくとも2時間、理想は4時間座っている時間を減らして、立ったり、歩いたりする低強度の活動にあてるべき」であると勧告しています。
オーストラリアでも国をあげて対策に取り組んでおり、職場では1日2時間以上立って過ごすよう勧めています。
調査と研究が進むにつれて、座りすぎは肥満や糖尿病に限らず、高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞、がんなどの病気も誘発し、死亡リスクを上げることも明らかになっています。
国内の45歳以上の男女22万人を3年近くにわたって追跡した調査。
期間中に亡くなった人たちの生活スタイルを調べたところ、座る時間が大きく影響していました。
1日4時間未満の人たちと比べて11時間以上だった人たちは死亡するリスクが40%も高まっていたのです。
早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授によると、「がんの場合、座っている時間が長いほどがんの罹患リスクが高くなる。顕著なのは大腸がんと乳がんで、座りすぎによって大腸がんは30%、乳がんは17%も罹患リスクが上がる」とのこと。
なぜ死亡リスクや、罹患リスクが上がってしまうのでしょうか?
座って脚の筋肉がほとんど動かない間、「第二の心臓」と言われるふくらはぎの活動は停止状態に陥っています。
言い換えれば、下半身に下りた血液を心臓に押し戻すポンプの働きが停止して、全身に酸素や栄養を送る血流が滞ってしまっています。
その状態が長引くほど、いわゆるドロドロ血と言われる状態になって狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、さらに糖尿病などのリスクが高まります。
働き過ぎの日本人は世界一長く座っているデータもあり、平均が5時間なのに対し、日本人は7時間。
そこでオフィスでも、30分から1時間に1度はトイレ休憩や、飲み物を飲むなど、ブレイクタイムをしたり、ストレッチをするよう心がけましょう。
ブレイクタイムの目安は、30分に1度の場合は3分間、1時間に1度の場合は5分間です。
座って仕事を頑張っているのにだけなのに、健康に悪いなんて納得ができません!!!!
少しの工夫で、座りすぎは解消されるので、ブレイクタイムやストレッチをする時間をとるようにして、座りすぎを解消するように心がけましょう。
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