
持久力と筋力が低い中学生は、両方とも高い中学生に比べて
生活習慣病やメタボ傾向になるリスクが4倍高い、
そんな研究結果を新潟研究グループと阿賀野市が発表しました。
研究グループは、
「脳卒中や認知症などを予防し健康寿命を伸ばすには、
中学生の頃から生活習慣の改善を始める必要がある」と話しています。
阿賀野市内の中学2年生993人の体力テストと、血液検査や血圧などの健康診断の結果を分析。
その結果、持久力と握力が低いグループは、
両方高いグループに比べて代謝異常リスクが4.3倍高いことが分かりました。
研究成果は昨年12月の米国の医学専門誌「ペディアトリック・ダイアビーティス」にも掲載されました。
研究グループの曽根教授によると、子どもの頃の代謝異常は成人以降に持ち越されることが多いが、
中高生は血液検査や血圧測定を含む健康診断を受ける機会が少ないため、早期発見が難しいといいます。
阿賀野市では「健康寿命日本一」を掲げて中学2年生全員の血液検査や生活習慣についての
アンケートを続けており、こうした研究に結びついたそうです。
中学生の時点から生活習慣を予防する時代になってきている今
、食生活の欧米化やスマートフォンなどの普及によって夜更かしをしてしまい、
睡眠不足になりがちなど、様々な要因によって生活習慣病の若年化が始まっており、
更に血液検査が手軽に行えるようになった今、
今までには気付かなかった若年層の生活習慣病の検査を早期発見することも可能になってきている現代。
大人の私たちも自分の健康状態を把握し、食生活の改善や運動を取り入れる等、
定期的な検査を行いながら健康管理をしていくことが大切です。
「病気になってから治療する」ことと「病気になる前に予防する」ことは、
病気になってからの心身の負担や、治療費の事を考えると、
病気になる前から定期的な検査をしていくことが、自分だけでなく家族や大切な人を守ることに繋がります。