日本人が介護を必要とする状態になる原因の第1位が何かご存知ですか?
答えは、男性が脳卒中、女性が認知症です。
脳卒中は、男性では30%近く、女性でも10%以上を占めています。
このような様々な病気に繋がる生活習慣病検査について、腎機能、肝機能、コレステロールなど、なんとなく把握していて、「数値が悪いと良くない」ということは皆様ご存知かと思いますが、実は「どこを調べてるのかいまいちわからない項目も多い…」という方も、多くいらっしゃいます。
しかし、大切なのは項目についてしっかりと知った上で、ご自身の生活を見直すこと。
そこで今日は、生活習慣病検査13項目について分かりやすくご説明していきます!
・総蛋白(TP)
血清中のたんぱく質の総量で、肝機能や腎機能の異常を調べる。
・アルブミン(ALB)
アルブミンは肝臓で合成され、肝臓障害栄養不足、ネフローゼ症候群などで減少する。
・AST
肝臓や心臓などの細胞に含まれる酵素。肝臓や心臓に異常があると、血液中の量が増える。
・ALT
肝臓の細胞に含まれる酵素。肝臓に異常があると血液中の量が増える。
・γ-GTP
肝臓の解毒作用に関係する酵素で、特にアルコール性肝障害で値が高くなる。
・中性脂肪(TG)
増えすぎは、肥満や脂肪肝、動脈硬化の原因になる。
・総コレステロール(TC)
血液中のコレステロール量を調べる。値が高いと動脈硬化の原因になる。
・HDL-コレステロール(HDL-C)
HDL コレステロールには血管壁に付着したコレステロールを運び去る役割があり、値が低いと動脈硬化や心臓病の危険がある。
・LDL-コレステロール(LDL-C)
血液中に増加した LDL コレステロールは血管壁にたまり、動脈硬化を促進させる。
・尿酸(UA)
尿酸が過剰な状態を高尿酸血症といい、痛風を招く。
・尿素窒素(BUN)
たんぱく質の分解による老廃物の一種で、腎臓での排せつ機能に異常が生じると値が高くなる。
・クレアチニン(CRE)
老廃物の一種で、腎機能が低下すると血液中に増加する。
・HbA1c(NGSP)
過去1~2カ月の平均的な血糖値を調べる。
いかがでしたか?
高血圧、脂質異常症、糖尿病など、放置していると、やがて脳卒中や心筋梗塞など恐ろしい疾患を引き起こすことがあります。
脳卒中は、高血圧や動脈硬化との関係が深いことがわかっています。
ということは、血圧や脂質値を適切にコントロールし、動脈硬化の進行を抑えることができれば、脳卒中の発症リスクが低下する可能性もあります。
このように自分の身体の状態を把握して生活習慣を見直すことは、将来様々な病気になり得るリスクを下げることに繋がっています。
冒頭でも申し上げましたが、日本人が介護を必要とする状態になる原因の第1位は、男性が脳卒中、女性が認知症です。
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