静電気とは物質にたまった電気のことです。
人間の身体はすべてプラスとマイナスの電気を持っていて、通常はプラスとマイナスの電気量が釣り合った状態になっています。
しかし、摩擦などが原因でプラスとマイナスの電気量のバランスが崩れることがあります。
この状態でたまった電気が「静電気」です。
洋服を脱ごうとしてバチッと静電気が発生した経験は、多くの方がお持ちではないでしょうか。
体に静電気がたまった状態で、金属製のドアノブなど電気が流れやすいものを触ると、体にたまっていた静電気は、ドアノブに向かって一気に流れます。
あの「バチッ」という痛みは、この急激な放電によって生じるのです。
静電気は、湿度20%以下、気温20℃以下になると発生しやすくなります。この時期は特に注意が必要です。
静電気対策のポイント
静電気は乾燥によって生じやすくなるので、静電気をためにくい体質にするためには、乾燥対策が大切です。
①部屋の加湿をする
空気中の水分が増えれば、静電気が生じても自然に放電しやすくなります。加湿器を使用したり、洗濯物を室内に干したり、部屋に水の入ったコップを置いたりして、部屋の加湿を心がけましょう。
②肌の保湿をする
不足している水分を補い、肌を保護するためにも、毎日ボディークリームなどの保湿剤を塗るようにしましょう。手足や首まわりなどの外気に触れやすい部分だけでなく、洋服に隠れているお腹まわりや腰なども乾燥しやすいため、忘れずに塗って、全身を保湿します。特に、お風呂上がりがお勧めです。
③洗いすぎない
毎日ごしごし身体を洗っていませんか?
皮脂を落としすぎてしまうことになり、かえって肌の乾燥を招いてしまいます。
石鹸を使う場合は、ナイロンタオルなどでこするのではなく、手でやさしく洗うようにしましょう。
④湯船の温度は40℃以下に
熱いお湯につかると、皮膚を守っている皮脂膜やセラミドを溶かしてしまい、乾燥肌の原因になります。湯船の温度は40℃ぐらいまでを目安にしましょう。また、長時間お湯につかるのも、同じ理由で禁物です。
⑤天然繊維の衣服を身に着ける
なるべく、綿などの天然繊維の衣服を身に着けると静電気の発生を防ぐことが出来ると言われています。
天然繊維は吸湿性が高く水分を含みやすいため、静電気が自然と放電されやすくなります。一方、化学繊維は吸湿性が低いため、電気を逃さず、静電気がたまりやすくなってしまいます。
静電気は不快なものですが、静電気に悩まされているということは、それだけ肌の乾燥が進んでいるサインでもあります。
一般的に湿度が20%以下になると静電気が起きやすくなるので、常に加湿を心がけましょう。
お部屋の加湿は、インフルエンザや風邪対策にも有効です。
今年も残りわずかとなりました。
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