膀胱は骨盤内にある臓器で、腎臓でつくられた尿が腎盂、尿管を経由して運ばれたあとに、一時的に貯留する一種の袋の役割をもっています。
膀胱には、尿が漏れ出ないよう一時的にためる働き(蓄尿機能)と、ある程度の尿がたまると尿意を感じ尿を排出する働き(排尿機能)があります。
膀胱がんとは
膀胱がんは、尿路上皮ががん化することによって引き起こされます。
初発症状でもっとも多いのは血尿だと言われています。
赤色や褐色の尿が出たり、尿検査の際に発見されたりします。
この血尿は痛みなどを伴わないのが特徴です。
その他には、頻尿や排尿時の痛み、尿の混濁、残尿感といった膀胱炎の症状が現れます。
膀胱がんが進行するとあらわれる症状
・膀胱炎症状
膀胱がんが進行すると、膀胱炎に似たような症状があらわれることがあります。
具体的には、頻繁に尿意を感じる頻尿や排尿時に痛みをともなう排尿時痛などです。
・貧血などの全身症状
膀胱がんによる出血が続くと、貧血をともなう場合があります。また、全身のだるさ倦怠感や体重の減少といった全身症状も出てきます。
・尿閉
腫瘍の出血によって膀胱内に血液の塊ができ、尿の流れが妨げられると、尿が出なくなります。これは尿閉と呼ばれ、膀胱がんが進行した場合の症状のひとつです。
・肺症状
膀胱がんが肺に転移すると、息苦しいと感じる呼吸苦や、痰に血の混じる血痰といった症状があらわれます。
血尿が一度でもみられた場合には検査を受ける
膀胱がんは、血尿がみられた際にきちんと検査を受けて早期発見さえできれば、完治することも可能です。
しかし、自分では気づかないうちに進行してしまい、結果的に膀胱がんの発見が遅れてしまうというようなケースもあります。
がんと告げられるのは衝撃的なことで、心に大きなストレスをもたらします。
病名を耳にした後の数日間は、「まさか自分ががんのはずがない」「何かの間違いに決まっている」などと、認めたくない気持ちが強くなる人がほとんどです。
「なぜ、自分だけがこんな目に遭わなければならないのか」「私が何か悪いことをしたのか」など、怒りを感じることもあるかもしれません。
また「食生活が悪かったのではないか」「仕事のストレスのせいだ」などと、自分を責める人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、多くのがんの原因は解明されておらず、がんになりやすい性格なども証明されていません。
がんになったのは、決してあなたのせいではありません。
まずは、今できる事からはじめませんか。
私たちは血液検査もその一つだと考えています。
健康には自信がある。
そんな忙しい働き盛りの世代こそ実は要注意です。
自分では身体のSOSに気付けていない可能性もあります。
「健康診断を年1回受けているから大丈夫!」
「病気になったらすぐ病院にいけばいい!」
そう思っていませんか?
私たちはたった年1回の身体のチェックでは不十分だと考えています。
私たちが思っている以上に身体は変化しやすく、数値は変わりやすいものです。
早期発見・予防するためにも年4回の血液検査を習慣にしませんか。