最近は少しずつ暖かくなり、春の近づきも感じられるようになりました。
これからの季節、お花見で鑑賞する以外にも、桜餅や桜漬け、桜湯など、花や葉を口にする機会もある桜。
もともと、桜には香りがほとんどありませんが、私たちがイメージする上品な桜の香りは、「クマリン」という物質によるものです。
この成分は桜の花びらや葉っぱを"塩漬け"にすることで生成され、桜が持つ糖分が塩と反応することでクマリンの持つ甘い香りが放たれると言われています。
実は、この桜の花びらから抽出されるエキスが、美容や健康に嬉しい効果をもたらす事がわかってきたそうです!
桜の香りやシロップが使われたスイーツを食べたとき、どこかホッとしませんか?
クマリンはポリフェノールの一種で、香り成分には"鎮静作用" "リラックス効果" "睡眠促進"といった、アロマのような効果があると言われています。
また、桜の淡いピンク色により、美容や健康に関係する"女性ホルモン"がより分泌されやすい状態になるとも言われています。
桜の嬉しい健康効果
アンチエイジング効果
老化現象と言えば「酸化」が有名ですが、実は「糖化」も老化現象に大きく関わっています。
糖化は体内で不要な糖とタンパク質が結びついて、老化を進める原因物質を作り出すことが分かっています。
桜のエキスに含まれる成分にはこの糖化を抑える抗糖化作用があると言われているので、体の老化現象を食い止める効果が期待できると考えられます。
美肌効果
桜のエキスに含まれる「カフェオイルグルコース」と「ケルセチングルコシド」という成分には肌の老化現象を防いでコラーゲンの生成を促進する効果があり、シミの改善や毛穴の引き締め、美肌効果などが期待できます。
また、桜の花エキスには抗炎症作用があり、赤みや炎症も抑えてくれます。
血液をサラサラにする
桜の香りの元となっている「クマリン」には抗血栓薬の材料として使われているほど、血液をサラサラにする効果があります。
脳梗塞や心筋梗塞など血管の病気予防も期待できると言われています。
リラックス効果
さらにクマリンには高いリラックス効果が期待出来るので、
・ストレスの改善
・うつ病の改善
・鎮痛効果
・血圧低下
など、香りでリラックスすることで様々な効果が期待できます。
食べる桜レシピ
「桜の花の塩漬け」は今の季節は製菓材料店やスーパーなどでも購入することができます。
そのまま使用したり、塩抜きするだけで使えるので料理やお菓子にアレンジしやすくオススメです。
◎桜湯
①桜の塩漬けを湯呑に入れる。
②お湯を注ぐ
③1分ほど花が開くのを待つ。
たったこれだけで完成です。見た目も華やかで桜の香りも楽しめるので、リラックスしたい時におすすめです。
◎桜ごはん(4人分)
①白米2合、赤米小さじ1弱を研いで30分間水で浸す。
②桜の塩漬け15gを水で浸し、塩抜きにする。(塩抜きした水はとっておく。)
③お米と塩抜きした桜の塩漬け、日本酒大さじ1、塩抜きした水を目盛りまで入れる。
④炊飯器のスイッチを入れて炊けるのを待つ。
毎日の食事が華やかになる一品なので、ぜひ作ってみてくださいね。
ぜひ料理の他にもお菓子作りなどでも活用し、桜の嬉しい効果を取り入れてみてください。
春は、環境の変化を経験する人が多く、ストレスや緊張などから、
「よく眠れない」「なんだか疲れやすい」「落ち込み気味」などの不調を感じる人が多くなります。
春夏秋冬、季節の移り変わりがある日本では、よく『季節の変わり目』という言葉が聞かれます。
この季節の変わり目の時期になると、疲れがたまりやすくなったり、風邪や病気になりやすいという人も多いようです。
身体の健康は、心の健康にもつながっているものなので、毎日ハツラツと動いていくためにも、体調管理は万全に行いましょう。
まずは今の身体の状態を『知る』ことからはじめませんか。
定期的な血液検査で健康管理の新習慣をはじめましょう。