雨が降り続く梅雨の夜は寝苦しいと感じる人も少なくないでしょう。
日本人が快適と感じる湿度は、50~60%といわれていますが、梅雨の間は室内でも湿度80%ほどになってしまうこともあります。
ジメっとした空気の中では、すっきりとした気分で過ごすことが難しくなり、睡眠の質が下がってしまいます。
睡眠不足は疲労が解消されないばかりではなく、肥満や高血圧のリスクを高めるおそれもあります。
それでは「よい睡眠」をとるにはどうしたらよいのでしょうか。
人間は、一般的に体の中心部の温度が下がる時に眠気が強くなるといわれています。
赤ちゃんが眠る時に体が熱くなると言われていますが、体の中心部の温度が下がり、
体の中心部の熱を手や足などに熱を運んで発散しているため、赤ちゃんの体が熱く感じるのです。
実は大人もそれと同じメカニズムで、暑い時期に寝苦しくなるのは、その体の中心部の体温が十分に下がらないことで、寝つきが悪くなったり睡眠が浅くなったりすると言われています。
ぐっすり安眠できるポイントをご紹介します。
・入浴は就寝の2~3時間前までに
朝や午後早い時間の入浴は、残念ながらよりよい眠りには直接的には役立ちません。
就寝30分~6時間前の入浴による体温変化が、寝つきをよくしたり、深い睡眠を増加させるなど、「睡眠の質」を改善させることがわかっています。
「寝つき」と「深い睡眠」のバランスを考えると、就寝予定の2~3時間前をめやすに入浴を済ませるのがよいでしょう。
・梅雨時期のお風呂はぬるめの温度でゆっくりと
お風呂にきちんと浸かって疲れを取るという方は多いですよね。
特に汗をかいた日にゆっくりとお風呂に浸かると気分もリラックスできます。
また、人間は体の深部体温が下がるときに眠くなるといわれており、そのためには一度体温を上げておくことが大切。
このようなことからもお風呂に入ることは、スムーズに眠りにつくために良い方法と言えるでしょう。
普段はシャワーだけで終わらせるという人や暑い日にはお風呂には浸からないという人も、
ぬるめのお風呂に10分ほど浸かることをおすすめします。
・心地よく眠る寝室の環境を作りましょう
人間が心地よく眠れると言われている温度・湿度は
室温:26°C以下
湿度:50〜60%
と言われています。
エアコンなどで温度と湿度を調整し、眠りについてからも3時間ぐらいは理想の環境を保つのが寝苦しくなく快眠できるポイントとなります。
また、寝起きで気分が悪いようなら、起きる前の30分から1時間前から室温を調整するのも目覚めの良い朝を迎えるポイントです。
・晴れたタイミングで布団を干しましょう
梅雨の季節ではなかなか機会がないかもしれませんが、晴れの日があれば布団を干すこともおすすめします。
というのも部屋の湿度が高いと布団も水分を吸ってしまうため、布団に体が触れたときの肌触りが心地よくありません。
さらに布団の湿度が高くなっていると、睡眠中にかいた汗を吸ってくれないため、暑さで夜中に目が覚めるということも十分に考えられるのです。
水分を含んだ布団で寝るのではなく、太陽を浴びてフカフカになった布団の中で睡眠を取りましょう。
・大豆製品を摂取しましょう
アミノ酸の一種、L-トリプトファンを豊富に含む大豆は、寝付きをよくする優秀食材のひとつです。
L-トリプトファンは、脳神経を鎮めるセロトニンを作るのに欠かせない栄養素です。
夕食にトリプトファンを含む納豆や豆腐を取り入れるのもおすすめです。
日本人の睡眠時間は欧米諸国と比べると短く、日本人の5人に1人は、睡眠時に眠りが浅いなど何らかの悩みを抱えているとされています。
時間が不足しているばかりか、内容にも問題があると考えられる睡眠。
長期にわたる睡眠不足は、高血圧や糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病の原因になるともいわれています。
理想的な睡眠を得るにはどうしたよいのか、自分にあった方法を考えてみましょう。
忙しい毎日ではつい自分のことは後回しにしがちです。
仕事、育児、やらなければいけないこと・・・
私たちは日々忙しく暮らしています。
あなたは身体と向き合っていますか?
忙しい・・・。時間がないから・・・。
しかし、身体がうまく動いてくれなくなったら私たちは
自分が思う通りの生活が送れなくなってしまうこともあります。
生活習慣病やがんの初期は自覚症状がないことがほとんどだと言われています。
健康なうちからの定期的な血液検査で自分の身体を守りましょう。