AYA世代という言葉をご存知ですか?
AYA世代とは、Adolescent and Young Adultの頭字語であり、直訳すると15歳から29歳までの思春期、若年成人を指します。
近年、がん医療は進歩して、多くの人ががんと共存する形で社会生活を送っています。
その一方で、若い世代のがんは、あまり知られていないのが現状。
そんななか、初めて国立がん研究センターは、AYA世代と呼ばれる若年層で発症しやすいがんの種類の年代別分析を発表。
14歳以下の小児や中高年に比べ、治療体制や支援が不十分とされるこの世代のがんになっている人の状況がまとまったのは初めてのことです。
年代別の人口10万人あたりでがんになっているのは小児⇒12.3%
15~19歳⇒14.2%
20~29歳⇒31.1%
30~39歳⇒91.1%
全国で1年間にがんと診断されるのは小児⇒約2100人
15~19歳⇒約900人
20~29歳⇒約4200人
30~39歳⇒約1万6300人--と推計されています。 |
年代ごとで多いがんの種類をみると、小児と15~19歳では白血病が最多でしたが、15~19歳で卵巣がんや精巣がんなどの胚細胞腫瘍・性腺腫瘍の割合が倍増し、20~29歳では最多となりました。
一方で、30~39歳では、女性の乳がんや子宮頸(けい)がんなど中高年にも多いがんが上位になっています。
今回の推測では、がんになっている人は、年齢を重ねるごとに増加し、AYA世代全体の患者人口が小児を上回ることがわかっています。
小児期と成人期の間にあたるAYA世代のがんになっている人は、様々な問題を抱えています。
例えば、病気の治療が生殖機能に及ぼす影響や晩期合併症、通勤や通学に及ぼす影響、思春期という多感な時期に病気に罹患することによる様々な精神的ストレス、将来への不安などがあります。
国立がん研究センター東病院の細野亜古医長は、「AYA世代のがんは患者本人も周りの人も認識が少なく、これからのがん医療の課題になっています。周囲の理解が進み、患者さんが社会に属しいてる一員として、社会の位置を保ちながら治療を行うことが大事です」と話しています。
今までは気付かれていなかったAYA世代のがんに対しての取り組みや支援の遅れが国立がん研究センターのまとめで、実態が明らかになり、遅れが指摘されてきたこの世代の診療体制の整備や社会的支援を進めるうえで不可欠のデータで、早急な対策の充実が求められています。
AYA世代は年間の新規患者数が約2万人と少なく、社会的に孤立しがちだった一方で、就労、結婚、妊娠・出産というライフステージの変化に直面しており、近年ようやく小児や中高年とは異なる支援が必要との認識が広まってきています。
昨年度決定された第3期がん対策推進基本計画では、AYA世代への診療や支援体制の整備が明記されています。
銀座血液検査ラボでは、10代や20代のがん検査を受けられるお客様も増えてきています。
若い世代でも、がんに対する意識が高まっている一方で、まだ若いから大丈夫だと、がん検査を後々に回してしまっている方もいらっしゃいます。
若い世代はがんになると進行がはやい場合があります、もともと進行のはやい癌を発症しやすいとも言われています。
「いつかやる」「まだ大丈夫」ではなく、誰でもなり得る可能性のあることを認識に、まずはがんに対する取り組みを自分自身が始めることが大切だといえます。
銀座血液検査ラボでは、約1分の採血で、所要時間はわずか15分ほど。
忙しくてなかなか検査をできていないという方にも、気軽に受けて頂くことが出来ます。
私たちは手遅れですをなくしたい。
健康なうちからの定期的な血液検査は、病気を未然に防ぐことに繋がります。