突然、ふくらはぎに激痛が走る、こむらがえり。
運動中や就寝中に起きやすく、あまりの痛みで動けなくなってしまった経験はありませんか。
こむらがえりは、ふくらはぎの筋肉が異常に収縮して、けいれんを起こすことで起こります。
ちなみに、こむらがえりの「こむら」はふくらはぎのことを指します。
その名の通り、ふくらはぎに多く起こりますが、実は、足の裏や指、太もも、胸など、体のどこにでも発生します。運動中や就寝中に発症することが多く、妊娠中や加齢によっても起きやすくなります。
こむらがえりを起こすと、強い痛みを伴いますが、ほとんどの場合は数分間でおさまります。
ふくらはぎには大きな筋肉があり、そのうち伸びすぎを防ぐのが筋紡錘(きんぼうすい)、縮みすぎを防ぐのが腱紡錘(けんぼうすい)でバランスを取りながら動いています。そのうちの腱紡錘の働きが低下すると、筋肉が異常に収縮し、痙攣を起こしてしまいます。
腱紡錘の機能低下には、さまざまな原因が考えられていますが、最も大きな原因といえるのが、ミネラルバランスの乱れです。
特にマグネシウム不足はこむらがえりの原因のひとつとなります。
そのほかに、運動中や就寝中の発汗による脱水、冷えなどの血行不良も腱紡錘の機能を低下させる原因になります。
また、加齢によっても腱紡錘のセンサー機能は衰えるため、60歳以降はこむらがえりが起こりやすくなります。
予防するには、十分なミネラルの摂取が欠かせません。
マグネシウムは、アオサやワカメ、ヒジキなどの海藻類のほか、ナッツ類に多く含まれています。
また、カルシウムは牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐や生揚げなどの大豆製品、ししゃもやしらすなど、骨ごと食べられる魚に多く含有されています。 カリウムは、長いもやさつまいもなどのイモ類、バナナやキウイなどの果物に豊富です。これらの食品はミネラルだけでなく、ほかの栄養価もすぐれているので、意識的に摂取しましょう。
こむらがえりは死に至る病気ではありません。
ただ、ミネラルは摂取量が不足すると欠乏症が起き、さまざまな病気のもとになってしまいます。
日頃から生活習慣を意識することや、定期的な検査を受けることは、病気を未然に防ぎ早期発見に繋げることが出来るため、とても大切なことです。
「症状がでてないから特になにも考えたことがない」「健康だから大丈夫」
と考えるのではなく、
健康なうちから定期的な血液検査をして、自分のためにも大切な人のためにも、健康管理始めませんか?