日頃から太らないように注意している人は多いのではないでしょうか。
しかし、見た目が太っていない人でもついてしまう脂肪があるのをご存知ですか?
これは太ももやお尻につきやすい皮下脂肪や、お腹周りを大きくする内臓脂肪とは違い、第三の脂肪とも呼ばれています。
皮下脂肪も内臓脂肪も、それぞれ体温維持や内臓や骨を支える働きがあり、ある程度は必要なものと言われています。
しかし、第三の脂肪と呼ばれる異所性脂肪は、
筋肉や肝臓、心臓など、脂肪がつくはずのない場所に溜まってしまうため、
その臓器の機能を悪化させ、重大疾患を引き起こすことも考えられます。
異所性脂肪として代表的なのは脂肪肝です。
“フォアグラ状態”とも言われる、脂が肝臓に溜まる病気です。
お酒を飲む人がかかると思われていますが、飲酒が原因ではない脂肪肝もあります。
非アルコール性脂肪性肝疾患といって、のちに肝硬変や肝がんになることもあります。
ほかにも、肝臓や骨格筋に溜まれば糖尿病や高血圧などのリスクが高まります。
痩せている人だからといって安心していると、知らないうちに蓄積して糖尿病などの病を招く恐れも…。
見た目にはわからないので、血液検査がいくつかの項目が手がかりになります。
メタボリックシンドロームの診断基準となる3つの項目(高脂血症、高血圧、糖尿病)のうち、ひとつでも当てはまれば、筋肉の質が落ち、異所性脂肪が溜まっている可能性があります。
それとは別に、肝機能を調べるALTもチェックして頂きたい項目です。
ALTは正常値である30IU/Lを超える人はもちろんですが、正常値範囲内でも数値が高い人は注意が必要です。
また、女性ホルモンの減少も脂肪の溜まりやすさに関係すると言われており、閉経後の女性は特に気を付ける必要があります。
対策方法は、単に体重を減らすことではなく、質のよい筋肉作りを行うことです。
肥満予防のため、量を摂り過ぎないようにするなど食事を考える人は多いのですが、食事量のみを減らす方法は、筋肉を落としてしまう可能性もあります。
食事に気をつかうことはもちろんですが、筋肉が落ちないように運動も合わせて行いましょう。
ランニングやウォーキングといった有酸素運動や、無理なく続けられる筋トレなどの運動習慣を生活に取り入れましょう。
異所性脂肪は溜まりやすいものですが、落としやすいものでもあると言われています。
生命維持に欠かせない栄養素である脂質も、基準の範囲からはみだすと、私たちの健康をおびやかす存在になります。
血液中の総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪などを定期的に検査して、身体の状態や重大な病気のリスクを調べるようにしましょう。
銀座血液検査ラボでは病気に対する注意力が低いとされる健康な人ほど
定期的な血液検査をおすすめしております。
年4回。血液検査の新習慣があなたを救います。